SEO対策の基本は『コンテンツSEO』である

2010年代、SEO業界では「contents is king」が提唱されました。これは、「良質のコンテンツを掲載することが最高のSEO対策である」とするものです。これは、SEOを意識するのではなく//=「閲覧者のために質の高いコンテンツを掲載すれば、高い評価もリンクも得ることができ検索順位はアップする」=//と考えられたことによります。

この考え方が2018年現在で最もSEO対策の王道です。

コンテンツSEO」はSEO対策の絶対条件です。もし、//=「コンテンツSEO」を実施せず「リンクSEO」などの他のSEO対策を過度に進めてしまうとペナルティーを誘発する=//ことになります。

検索エンジンはページがリンクを受けたこと確認すると、そのページがリンクを受けるに相応しいコンテンツなのかを調査します。誰からもアクセスされていないページにリンクだけが増えたり、リンク元ページとリンク先ページとのテーマの関連性がないのにリンクが貼られると検索エンジンは不自然なリンクであると判断しペナルティーの可能性が生まれます。

このように検索順位アップに大きなSEO効果を発揮する「リンクSEO」を実施するにしても、リンクを受けるに相応しいコンテンツに改善する必要があるのです。

SEO対策に『コンテンツSEO』は欠かせないのです。

コンテンツが商品でもあり資産でもある

コンテンツはホームページに閲覧者を呼び込む商品です。

実店舗では、お客様が求める商品を販売しなければお客様の来店にも売上にもなりません。それと同様に、ホームページでも閲覧者の求めるコンテンツが掲載されていなければアクセス数も成約数も伸びることはありません。

実際に販売されている商品情報だけがコンテンツではありません。閲覧者を呼び込むことができる魅力的な情報すべてがホームページの商品と言える資産になるのです。24時間365日閲覧者を集め続けてくれるコンテンツを魅力的にする「コンテンツSEO」は実施して損のないSEO対策と言えます。

そのコンテンツで閲覧者を招き入れることが大切です。

コンテンツの評価で基礎順位が決まる

コンテンツの改善は、閲覧者の満足度を高める必須作業であることは前述の通りですが、検索順位が決定される際の基礎順位はコンテンツ評価によって決定されます。

また、基礎順位を元にリンク状況などの外部要因も評価され最終的な検索順位が決定します。

「コンテンツSEO」は自分でできる改善だからこそ必ず実施して、検索順位のスタート地点を1番でも上位にしておくことが大切です。

簡単・必須の4つのコンテンツSEO

ホームページの内部改善を実施する「コンテンツSEO」で、やっておきたいオススメのSEO対策をご紹介します。

1.SEO対策は1ページに対して1ワードを基本とする

1ページで複数のSEOワードの上位表示を狙うことが難しい時代になりました。

過去にはトップページだけで複数のSEOワードで上位表示を狙うことができましたが、近年Google検索エンジンのコンテンツ評価の精度が上がったことで、サイト全体の評価から各ページごとのSEO評価に移ったことで、トップページでなくとも上位表示が可能になりました。

下層ページも多く上位表示を達成しています。

一般的にトップページなどの上層ページは広く浅いテーマの情報が掲載され、下層ページに進むほど狭く深いテーマの情報を掲載される傾向にあります。

1,000ページ以上を確保する大規模サイトであれば、広く浅いテーマの情報が掲載されるトップページなどの上層ページであれば単ワードのビッグワード、下層ページに進むほど狭く深い情報が掲載される傾向にあるのでミドルワードやニッチワードでのSEO対策が推奨されます。総ページ数100ページ以下の小規模サイトであれば、トップページでミドルワード、下層ページではニッチワードでのSEO対策がオススメです。

トップページなら
「SEO」などの単ワード・ビックワードでのSEO対策
第2階層なら
「SEO ツール」などの複合ワードでのSEO対策
第3回層以降なら
「検索順位を調べる」のように話し言葉のようなSEOワードでのSEO対策

各ページごとに上位表示を狙うページに最適なSEOワードを設定して、1ページ1ワードのSEO対策を行うようにしましょう。

2.ページタイトルには閲覧するメリットを書く

ページタイトルのSEOは「コンテンツSEO」の中でも最も重視される要素のです。200以上ある検索ランキング要因の中でも5本の指に入るほど重要なポイントになります。だからこそ注意点が多い箇所でもあります。

ページタイトルは検索結果ページでページ紹介のタイトルとして太字で表示され、GoogleやYahoo!などの検索サイトを利用するユーザーのクリック率にも影響する重要要素です。ページタイトルを誤ると、検索順位への影響だけでなく検索結果ページでのクリック率にも影響するため慎重さが求められるポイントです。

ページタイトルは検索順位だけでなくクリック率にも影響する最重要ポイントです。

?ページタイトル設定のポイント
ページ内容を簡潔に表す文章にする。(ページタイトルとページ内容が一致していること)
閲覧するメリットを伝える。(クリック率に大きく影響)
可能な範囲で前方にSEOワードを含める。(欲張らず含め過ぎない)
可能な限り短い文章にする(最大32文字以内)

ページタイトルは頻繁に変えてはいけません。ページタイトルを頻繁に変更することでページの信用度が下がることになります。

非常に制限の多いページタイトルの設定ですが、可能な範囲で上記ポイントを抑えながらページタイトルを決定することが求められます。

3.ファーストビューで最も伝えたいことを掲載する

人もホームページも第一印象が大切です。

ページを表示した時にスクロールなしで閲覧することができる部分「ファーストビューエリア」と言います。このファーストビューエリアが閲覧者へのホームページの第一印象を与えます。

検索サイトから訪問する閲覧者も、他サイトからリンク経由で訪れる閲覧者も、ファースビューの印象でそのページに滞在するか、それとも前のページに戻るかを判断します。

閲覧者は“デザインが気に入らない”・“文章が読みにくい”・“求める情報が見つからなさそう”などファーストビューエリアの印象だけで簡単に他サイトに行ってしまうものです。ファーストビューエリアに掲載されるコンテンツで閲覧者の心を掴みましょう。

Googleもファーストビューエリアを重視しています。

Google検索エンジンもファーストビューエリアに掲載されている内容を重視しています。このことから、「ファーストビューエリア」で閲覧者の心を掴み、それ以降のコンテンツに閲覧者を誘導するコンテンツ作りが大切と言えるのです。

「3秒ルール」を知っていますか?

これもファーストビューエリアに関連するルールです。閲覧者はホームページに訪れて3秒以内にそのホームページに滞在するか否かを判断するというルールです。

ファーストビューエリアでは、閲覧者の問題を解決できるホームページであることを3秒以内に伝える必要があるのです。ファーストビューエリアで閲覧者を足止めできるかが、検索順位アップにもアクセスアップにも直結しています。

3秒にはページを読み込む時間も含まれるのでご注意を。

4.オリジナリティでオンリーワンをアピールする

ホームページで掲載されるコンテンツにはオリジナリティーが求められます。それは、他サイトでも掲載されているような同じ内容ばかりのページは検索結果ページにいくつも必要ないからです。

検索結果ページに同じ内容のページばかり表示されたら嫌じゃないですか?

とは言え、同じ内容のコンテンツが掲載されることも当然あります。それに関して問題ありませんが、どこにでも掲載されている内容のコンテンツばかりでは問題があると言わざるを得ません。

少しでも良いので、そのホームページ独自のコンテンツが必要なのです。それがなければGoogleはあなたのホームページを上位表示させることはないと考えた方が良いでしょう。

『コンテンツSEO』は継続することが重要

SEO対策で最も重視される『コンテンツSEO』で大切なことは、閲覧者に評価されるサイト運営を心掛けることです。閲覧者が求めるコンテンツは変わり続けます。その変化に対応し続けるにはコンテンツの改善を続ける必要があります。

SEOに必要なのは「技術」ではなく「根気」

Googleが評価するポイントとして、掲載されているコンテンツの内容が評価対象であることと同時に、ホームページ(コンテンツ)の定期的なメンテナンスも注視されています。

ページ公開後は、閲覧者の反応が良ければ、より良いページになるように、閲覧者の反応が悪ければ、閲覧者の評価が高まるように改善を継続する必要があります。この、メンテナンス作業をGoogleは確認しており、更新頻度の高いページをGoogleは評価します。

ただし、コンテンツの内容によっては、不変情報であるため更新の必要がない場合もあります。その場合は、頻度頻度を高めず長期掲載するほうがいい場合もあります。

そのページで掲載されているテーマが、最新情報が求められるページなのか、それとも定番情報として長期掲載が求められるページなのかを判断する必要があります。

「富士山」をテーマにしたホームページの場合、標高や面積などの基本情報を掲載しているページや、富士五湖や遊園地などの観光情報を掲載するページが想定できます。
この場合、富士山の基本情報が掲載されるページでは、富士山の高さや面積が変わることは考えられませんので、メンテナンス頻度も低くなるのが通常です。対して、観光に関する情報が掲載されるページでは、季節ごとにオススメの観光地や新店舗情報など、最新情報が求められるページになるのでメンテナンスの必要性が高くなることが想像できます。
Googleでは、ページのテーマによって最新情報が必要なページなのか、そうではないのかを判断してメンテナンスを評価します。
メンテナンスが求められるページでは更新頻度を高める必要があるのです。
Googleは、あなたのホームページが"開設された日"も"リニューアルした日"も知っていますよ。

コンテンツを増やし続ける必要性

ページやコンテンツは増やし続けましょう。これがSEO対策の中で最も大変なことかもしれませんが、確実にホームページの財産になる作業です。

毎日とは言いません。毎週とも言いません。月に1回、数ヶ月に1回でもページを追加しましょう。それがGoogleにホームページが生きていることを伝える手段になります。

サイトテーマに関係ないページなら追加しない方が良いです。

単純に、ページ数の多いホームページは上位表示にもアクセスアップにも成約数アップにも有利です。それだけ閲覧者が訪れる機会が増えるからです。ですが、サイトテーマと関連性の低いページが増えるのであればSEOの観点からは逆効果です。

OLさんのホームページで「ペットのページ・お仕事のページ・グルメのページなど、日々の生活が書かれているホームページ」と、ペットショップのホームページで「ペットの種類・ペットの育て方・ペットが病気になった時など、ペットの事についてだけ書かれているホームページ」がある場合、「ペット」の検索ワードで検索した場合「ペットについてだけ書かれているペットショップのホームページ」を上位表示させます。

Googleは専門性の高いホームページを上位表示させる傾向にあります。そのためにも、サイトテーマを限定して情報を掲載する必要があります。

「コンテンツSEO」の作業では、閲覧者の満足度を高めるために根気よく改善を続ける必要があります。継続性が必要になる作業ですが、それがホームページの財産になり、後々大きな力になって帰ってくることは間違いありません。

コンテンツの信憑性が問われる時代が始まった

コンテンツSEOはコンテンツの信憑性が測られる時代に入りました。すでにニュース分野で「fact check(事実確認)」タグが導入されており、掲載されている情報が正しい情報かが調査されることになります。

今後も「fact check(事実確認)」タグの導入分野が広がることが想像されます。オリジナリティーを意識することは大切ですが、正確な情報を掲載することも再度認識する必要があります。