SEO対策は5年ごとに大きく変化してきた

2000年頃からSEO対策を実施するホームページが増えてきましたが、約年ごとにメインSEOが変化してきました。

ページ内にSEOワードを列記するだけで上位表示できたδ

2005年頃、メインSEOは「キーワードの記述」でした。

当時は、上位表示を狙うキーワードを「SEOSEOSEO...」のようにページ内に列記するだけで上位表示を達成することができました。

そのため、ページ上部でSEOワードを列記するページが増え、挙句に集客したいばかりにページテーマとは関係ないSEOワードを列記して上位表示させてしまうホームページもありました。

この検索エンジンを騙すSEO対策によって、検索結果ページには検討違いのページが紹介されるようになったため、検索エンジンはこれを排除するバージョンアップを実施しました。

現在では、「SEOワードを列記する」ページには大幅な検索順位ダウンが発生します。また、このSEOワードの列記を隠すために「白背景に白文字で列記する」や「読めないほど小さい字でSEOワードを記述する」など、閲覧者とGoogle検索エンジンを騙す行為も検索順位ダウンを誘発しています。

今では、このようなSEO対策は見かけなくなりました。

リンクを多く集めるだけで上位表示できた

2010年頃のメインSEOは「被リンク」でした。

メインSEOが「SEOワードの記述」によるSEO対策から、「被リンクの収集」によるSEO対策に移りました。

他サイトからのリンクを多く集めるほど検索順位はアップしたため、本来のリンクの役割を果たせない不自然なリンクが増えていきました。

これにより、ページの掲載内容の評価が低くても、被リンクが多いページが上位表示されるようになったため、「関連性の低いページからのリンク」や「誰にもクリックされないリンク」を多く確保するサイトにGoogle検索エンジンはペナルティーを発動しました。

この時にペナルティーを受けたホームページがあまりにも多かったため、これ以降、Google検索エンジンを騙すSEO対策は壊滅しなくなりました。

現在でも、リンクには非常に高いSEO効果が期待できます。ただし、リンクを購入したり相互リンクでリンクを増やすなど、閲覧者のメリットにならないリンクにはSEO効果は期待できません。むしろ、ペナルティーを誘発することもある危険な行為です。

リンクによるSEO対策も「閲覧者のメリットになるリンク」であることがポイントです。誰にもクリックされないリンクではSEO効果は期待できません。

無闇にリンクを集めるのではなく、リンクを貼りたいと思われる良質なコンテンツで、自然に集まるリンク(ナチュラルリンク)が推奨されます。

この頃から動物名の大型アップデートが増え始めた

この頃から、Googleの大型アップデートには動物の名前のついたアップデートが連発されるようになり、現在もそれら大型アップデートはバージョンアップを繰り返しながらGoogle検索エンジンの品質を守っています。

パンダアップデート 質の低いコンテンツの評価を下げるアップデートです。

ペンギンアップデート 質の低いリンクを多く持つサイトの評価を下げるアップデートです。

その他にも「ハミングバード」や「オウル」など様々な動物の名前のアップデートが運用されるようになりました。

そして、コンテンツが王になった

そして、2015年頃のメインSEOは「コンテンツの質」でした。

様々な大型アップデートによりGoogle検索エンジンは強化され、リンクがメインSEOの時代は終わり、「Contents is King」という考え方の元、改めて掲載コンテンツが検索順位を決定する最大要因になりました。

Google検索エンジンがページを評価する精度も急激に高まったこともあり「良質なコンテンツを掲載する」SEO対策がメインSEOになりました。

ですが、そのコンテンツも他サイトと似たコンテンツ(重複コンテンツ)や、どこからか集めてきた言葉を並べただけの意味の通らない文章(ワードサラダ)など、ページやコンテンツを増やすことだけに終始し、掲載コンテンツの評価を無視したページが増えていきました。

そして、このような上位表示に値しないコンテンツを排除するバージョンアップがGoogle検索エンジンで実施され、AIも導入されたことで、ページ評価のレベルが高まったことで、品質の低いページは次々と淘汰されていきました。

そして2019年現在「Contents is King」は健在ですが、コンテンツ評価が、Google検索エンジン主体ではなく、一般閲覧者の評価が検索順位決定の最大要因となっています。

2016年以降、Google検索エンジンでは、検索ユーザの環境や興味に合わせて検索結果を変える「ユーザファースト」を念頭にバージョンアップを繰り返しています。

例えば、PCからの検索なのか、モバイルからの検索なのかによって検索結果を変えたり、検索ユーザがどの地域から検索しているのかによっても検索結果を変えるなどしています。

そして、ユーザファーストの到達点として個々の検索ユーザが評価する傾向を読み取り、検索ユーザごとに検索結果を使えるようになりました。

その検索ユーザの評価がそのままホームページの評価に直結し、検索順位決定の大きな要因として採用されています。

今後は、閲覧者の評価が検索順位決定を大きく左右する要因となり、変わらず続いていくことが予想されます。